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みんなの介護

高齢者は入院より在宅 医療・介護施設は報酬引き下げでさらに厳しく

      2017/10/27

来年の予算をめぐり、政府は診療報酬と介護報酬の同時改定の検討をしています。

以下は、2018年度の予算編成をめぐり、私たちが関わる「医療と介護」の見直しの主な内容です。(日本経済新聞より)

改定内容の主なテーマ

診療報酬
  • 医師の技術料にあたる本体部分のマイナス改定
  • 費用対効果の低い高額薬の薬価下げ
  • 重症患者が入る病床の算定厳格化
  • 重複投薬の防止などへの貢献が低い薬局の報酬下げ
介護報酬
  • 掃除や料理を手伝う生活支援サービスの使い過ぎ防止
  • 訪問介護や通所介護など収益率の高いサービスの報酬下げ
  • 自立支援に消極的な通所介護事業所の報酬下げ

上記の内容を簡単に言うと、薬の飲み過ぎや重複を避け、ヘルパーなどの利用も最低限に抑え、しっかりリハビリを行い、なるべく人の手を借りないで自宅で自立した生活を送ることが求められています。

それを行わない診療施設や介護施設には報酬を減らす方針です。

また、薬の重複投与を防止する取り組みがおろそかな薬局への報酬も下げると言っています。

こうなると、診療施設(薬局を含む)も介護施設も高齢者に対して現状より厳しくせざるを得ません。

確かに介護サービスを無駄遣いしている人や施設はあると思います。そのような無駄遣いがあることも事実なのでそれは改めるべきですが、高齢者が生きにくくなることは確かですね。

高齢者は、慎ましく生きろと言うことです。

2017年度の予算ベースでは、社会保障給付費は約120兆円にのぼり、そのうち、医療と介護で合わせて41%の給付費の半数近くになっています。

給付金
(注)2017年度予算ベース

政府は、診療報酬の算定基準を厳しくする一方で、自宅を中心とした地域での医療や介護の連携サービスには診療報酬で支援する方針を打ち出しています。

国の社会保障給付金は、どんどん膨れ上がっていることは確かで、国にはお金がありません。

一人一人が自覚をして老後を生きていかねばならない時代です。

母の目薬

目薬をさす

母は緑内障で右目を失明しています。左目の視野も相当狭いのでいつかは失明するかもしれません。

現在、良い目薬が処方されており、目薬で進行を抑えている状態です。

その目薬は、最近開発された非常に効果が高い目薬なので、1本の価格が高いそうです。

毎晩、1滴ずつ目に垂らすのですが、手が震えたりするので、さし損時が起こることがあります。

すると、1か月持つはずの目薬が数日足りなくなることがありました。

それを医師に伝えると、非常に高価な目薬なので、さし損時はやめてほしいと言われました。

これも、医療費の無駄遣いを防止するために必要なことですよね。

家族がさしてあげるか、本人が上手にさせるようサポートしてほしいと言われました。

私は遠方に住んでいるので毎日目薬をさしにいくわけにはいきません。

いよいよの時は、ヘルパーさんに頼もうと思いますが、「げんこつを作って手を固定する点眼方法」を教えたので、とりあえずは大丈夫になりました。

もう少し早く気付いてあげればよかったと思います。

しかし、このことで母は、「生きているのは若い人に迷惑がかかる、税金の無駄遣いだから早く死にたい」と言うようになりました。

色々節約し無駄遣いをしないのは当然ですが、いつも節制している母にこんなことを思わせてしまうのも何だか悲しくなりました。

財源が足りないのは良く分かっています。

団塊の世代が高齢者になったら医療費や介護費はどうなるのか?と思うと不安です。

今まで頑張ってきた高齢者が邪魔者扱いになるのだけは避けてほしいと思うこの頃です。

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