末期がんの緩和ケア・麻酔による疼痛コントロール可能な老人ホーム
2020/08/08
現在、日本人でガンにかかる人は2人に1人と言われています。また、ガンの死亡ランキングも1位です。
※小数点以下四捨五入
日本人死亡ランキング(「厚労省 平成27年(2015年)人口動態統計(確定数)」)
1位 がん 28.7%
2位 心疾患 15.2%
3位 肺炎 9.4%
4位 脳血管疾患 8.7%
5位 老衰 6.6%
ガンは、死亡ランキング2位の「心疾患」の2倍近い数値ですね。
これは、男女合わせた結果ですが、男性だけを見るとガンでなくなる人は32.9%、女性でも24.2%とどちらも2位を大きく上回ります。
高齢化社会を迎え、今後の課題は終末医療
高齢者がガンにかかり、治療をしない選択肢をとると病院にはいられません。病院は治療を行う所だからです。
その代り、ガンの肉体的・精神的な苦しみを緩和する「緩和ケア」を行うことになります。
治療と同時に緩和ケアを行っている病院はありますが、高齢者が一斉に緩和ケアとなると十分な体制がとれていないのが現状です。
苦しむことなく穏やかに余生を過ごしたい
高齢になってガンを発症した場合、あるいは再発した場合、抗がん剤や放射線などのガンの治療を受けないで、穏やかに余生を過ごしたいと思う高齢者が増えています。
ただし、ガンの末期症状である痛みなど苦痛を伴う生活は嫌ですよね。
私の母も88歳。どんな病気になっても「延命治療はしない」方針で、ガンになってもガンの治療は受けないつもりでいます。
しかし、そうは言っても苦しみながら亡くなるのは誰でも嫌ですよね。
私の母も、延命治療はしなくても、痛みがあれば、痛みを取り除く医療用麻薬による疼痛コントロールを受けながら静かに逝きたいと願っています。
末期がんの高齢者の自宅介護は大変
現在、ガンを発症している高齢者の方で抗がん剤などの治療を受けない方は、緩和ケアに入院しない限り、自宅で過ごします。
しかし、痛みの伴う末期がんの患者さんを自宅で介護するのは大変です。
自宅での介護が難しい場合、緩和ケアを行っている老人ホームの入居を検討してはいかがでしょうか。
末期がんの高齢者の緩和ケアや難病の終末医療を行っているホーム
緩和ケアや終末医療を行っている老人ホームは、主に医療系に強いホームになります。
ホームが病院に併設されている、医療法人が運営している、こんなホームを探すと比較的楽に見つけることができます。
例えば、がん患者・難病患者や重度介護者のためのサービス付き高齢者向け住宅を運営する愛知県名古屋市にあるナーシングホームジャパンなどがそれに当たります。
ナーシングホームJAPAN [サービス付き高齢者向け住宅]
住居金は、一時金が12万円、月額11万6千円~16万円(食事4万8400円込み)と比較的リーズナブルな価格で入居できます。
サービス付高齢者住宅の1階に、「在宅療養支援診療所 医療法人 吉田クリニック」を併設しており、在宅酸素・人工呼吸器・気管切開等のさまざまな医療処置管理に対応しています。
24時間連絡が可能であり、急激な状態変化にも対応することが可能です。
がん患者のみならず、難病患者や重度介護者にとっても嬉しい受け入れ態勢です。
その他、「医療法人生寿会」は同じく、末期がんや難病・重度介護者のケアを行っています。
医療法人生寿会アンジュかわな [サービス付き高齢者向け住宅]
入居0円 月額19.62万円~25.12万円
「アンジュかわな」は、「かわな病院」の中にあるため、医療のサポートが充実しています。
医療法人生寿会エイム新栄 [サービス付き高齢者向け住宅]
入居0円 月額19.62万円~25.12万円
このように、末期がんの緩和ケア・終末医療に安心の老人ホームもありますので、根気よく探してみてください。