素人では難しい在宅介護|看る側、看られる側にとっていい介護
2016/04/16
私の母は、現在88歳で85歳のときに民間の老人ホームに入りました。きっかけは、膝が痛くて歩けなくなってしまったことです。
80歳の頃から、杖をつくようになりましたが、散歩や買い物はシルバーカーで出かけていました。しかし、どんどん歩けなくなり、家の中でつたえ歩きもできないほど悪化してしまいました。
最初は、ベット横に簡易トイレを設置して用を足してましたが、筋力も衰えそれも困難になってしまいました。
一人では用を足せないため、誰かが必ずいなければならないため、結局、おむつが必要な生活となってしまいました。
頭がシャープで清潔好きの母にとって、用を足した後のおむつは我慢ができないらしく、すぐに交換して欲しいといいます。自分でも、その気持もとってもよくわかります。
しかし、昼夜を問わない自然の要求に、ケアされる側の母も、ケアする側も追い詰められてしまいました。
そんな生活が2ヶ月程続いた時、母の方から施設に入りたいとの話しがありました。
「気兼ねしながら、みんなに迷惑をかけているのは生きた気がしない・・」
「施設に入れば、自分も気兼ねしないで頼めるし、風呂にも入れてもらえる。だから、施設に入れて欲しい・・」
その言葉に、家族も素直に納得しました。このような状況になったら、自分でも、母と同じように考えると思ったからです。
施設は、特老のような公共施設あればいいのですが、空きを待っていたらいつになるかもわからないため、急遽、民間で食事込み9.5万円の施設を探し母を移しました。
介護ケアの負担は年々重くなっていくもの
実際、母の介護をしてみてわかったことは、「素人が介護することは難しすぎる」ということです。
自宅介護は、体力的にも精神的にも、看る側、看られる側、双方に大きな負担がかかります。
介護は、日々回復していくような一時的な病気ではなく、長期間に渡りしかも負担がどんどん大きくなっていくのが特にツライです。
介護する側も年々歳をとっていき、体力的にも辛くなるのに、介護ケアの負担も大きくなっていく・・これが現実です。
今、政府がすすめている「在宅介護」は、現実の姿に目をつぶり理想の言葉で進めているような気がします。
母は、今では施設3年目で、車椅子に乗り、皆と一緒に食事をし、話をして気兼ねのない楽しい日々を送っています。
最近は、民間でも年金の範囲で入れるしっかりした施設があります。10万円以下でも、いいところが沢山あります。
今、介護に悩んでいる方は、ぜひ一度資料を取り寄せ検討してみてください。