老人ホームは昼間のスタッフの数より夜間の人数が大事 体験談⑥
私は、会社員をしている男性です。年老いた父と母と3人で暮らしています。
父は82歳になるのですが健康状態も良好で、なんの支障も無い生活をしていたのですが、外出で出かけたところちょっとした不注意で転倒し、足の骨を折ってしまいました。
1か月に渡る入院生活を送り、退院後は家でリハビリをしながら過ごしていたのですが、今までのように動く事ができず支障のある生活になってしまいました。
トイレに行く事も助けが無ければできないですし、入浴も一人では不自由な為、介護ヘルパーさんにお願いをして入浴介助をして頂いていました。
一人でできることもあったのですが、生活のほとんどに家族の助けが必要になってしまい、家族の負担が増えていきました。
老人ホームを探すことになった
その状況を父親も感じ取ったらしく、これ以上は家族に迷惑を掛ける訳には行かないと言い出し、老人ホームへ入居をしたいと願うようになりました。
できるだけ家族で面倒を見たいと思っていましたが、現実的には難しい事もありましたので入所先を探す事になりました。
父親を車に乗せて数箇所の老人ホームに見学に行ったのですが、どの老人ホームも管理が行き届いていると言われ、雰囲気も同じような感じでした。
1つだけ違っていたのはその費用です。見学に行った老人ホームは、そのほとんどが、毎月11万から16万ぐらい掛かるのですが、ホームによって開きがあり利用料金も違っていたのです。
サービスに関わる事なのか具体的には分かりませんでしたが、父親が施設の規模はどうでも良いと言い出し、価格が一番安かった月々11万の施設に入所する事にしました。
老人ホームでの夜間の出来事
老人ホームではトイレの介助もして頂きましたし、今まで難しかった入浴の介助もして頂いて生活も楽になりました。
ですが、ある日の事です。夜中に急に腹痛に見舞われてしまい看護師を呼んだのですが、中々部屋まで来てくれなかったのです。
別の容態の悪い入居者さんの対応に追われていて手を離すことができず、しばらく待ってくれと言われたのです。
その間も痛みが増して苦しんでいたのですが、30分が経過をしてやっと来てくれました。
薬を渡されて飲んだのですが痛みは一向に引く事が無く、結局は救急で運ばれました。診断は急性の胃腸炎でした。
幸い、2、3日入院で元気になりましたが、問題は施設の看護師さんの対応人数です。
夜間のスタッフ(看護師)の数が足りない
忙しくて部屋に来られなかった事は仕方が無いと思うのですが、問題は、夜間に対応ができる人数が少なかった事にあると思いました。
昼間は数人の看護師さんがいるのですが、夜中になると1人に減ってしまい対応ができない時があるのです。
毎月の利用料金が一番安い施設を選んだせいか分かりませんが、人件費に大きく影響しているようで、看護師さんの人数に響いているようでした。
高齢の入居者さんもたくさん居ますし、いつ何時何が起こっても不思議ではありませんので、常駐の看護師を増やす対応をして欲しいなと思いました。
ひどいところは、夜間に1人で対応しているホームもあるそうです。
誰かに手がかかりっきりになると、他の人に何か起こっても1人では対応できません。
老人ホームに入所するときは、昼間のスタッフの人数も大切ですが、夜間にどれだけの人数がいるのか確認した方が良いと思います。