新しく綺麗だけどスタッフや管理がお粗末な施設　失敗談③

私の父親が入った老人ホームの失敗談です。

80歳の父は痴ほう症になっており、母は先に他界しました。私は仕事をしていたので、24時間父を見ることができず、自宅から近い老人ホームに入居することになりました。

入居を決めた理由は、施設が新しく綺麗なことと、見学に行った際に担当してくれた方の話だと、とても管理も行き届きお年寄り同士も仲が良く、スタッフと入居者の距離も近く安心とのことでした。

入居する際に300万円ほど払い、月々は15万円ほどでなんとか父の年金で払っていける金額でした。

オムツが交換されずパジャマにシミ

入居してからおかしいなと始めに思ったのが、仕事前に老人ホームに寄ったところ、父のオムツが交換されていませんでした。

ある日はお茶か何かこぼした後が乾いていて、びしょびしょだった時に着替えをさせてもらっていない様子でした。

最近になって気づいたのですが、深夜を見てくれているスタッフの手が回っていない状況だったのです。改善してほしいとお願いしたのですが、言ってもまたすぐ元の状態に戻っていました。

もしも、父に何かあった際は気づいてもらえるのか、すぐに対応してもらえるのか心配なレベルでした。24時間見てもらえるからお願いしたのに、お金がもったいないとさえ思えました。

おしゃべり付きの父の話し相手がいない

また、老人ホームのほとんどの方が喋れない寝たきりの方ばかりだったようで、痴ほう症でもお喋りが好きな父は話し相手もおらず、とても寂しそうでした。

入る前の説明では、共有スペースでお茶会をしたり、ホームの皆さんは楽しくやってると言っていたのに、何回も通っているのですが、そんな光景を目にすることはありませんでした。

最終的には、老人ホームの雰囲気や対応に耐えられなくなった父が家に帰りたいと言い出したので、私は結局父を引き取り、自宅でしばらく介護することとなりました。

新しいホームだったので、情報がなかったので仕方ないと言えば仕方ないですが、300万円が無駄になってしまいました。

家から近いと自分の都合で決めてしまった

新しくキレイな施設ですと、管理も人もしっかりしているように見えてしまいます。でも、新しい施設は、どんな対応なのか、スタップ何人いるのか、評判はどうなのかなどの情報がまったくありません。

かえって多少設備は古くても、ベテランのスタッフがいて、口コミや評判のよいところを探した方がよかったのかもしれません。

私の場合には、仕事もあったので自宅から近いところが通いやすく便利だと思って、決めてしまったところがあります。

毎日過ごす父が快適に過ごすことが優先

でも、よくよく考えてみれば、毎日そこで過ごす父が快適に暮らせる施設を優先して選ばなければならなかったのです。

また、今回の反省点として、入所前の説明を鵜呑みにしてしまったことです。

入所して共有スペースで楽しく過ごしているはずが、何回訪ねてもそんな光景は見れませんでした。

入居する前にもっと情報を集め選んであげばよかったと後悔しています。

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