親も自分も施設はイヤ 最期まで自宅で面倒みたい在宅介護派|みんなの本音③
2019/07/11
大変かもしれないけど親の面倒は自宅でみたい、自分もホームや施設には入りたくないなど、自宅介護を希望している方もいます。
自宅が一番良い環境だと言う理由であったり、経済的な理由であったりと自宅介護を選ぶ方は人それぞれですが、施設の虐待を恐れ自宅介護を希望する方もいます。
自宅介護派の方の意見をご紹介します。
無抵抗な高齢者に危害を加える 虐待が心配
私の父と母も高齢になってきており、介護については色々考えています。
日本人の健康寿命が延びたことで高齢者が増え、介護施設では介護する人員が足りないという負の連鎖に陥っています。
聞いた話では、介護施設での仕事は相当過酷なもので、人手が足りない分、勤務時間が長引いたり、休みが少なかったりするようです。
そんな厳しい環境ではストレスが溜まり、無抵抗な高齢者に危害を加える職員がいてもおかしくはないと思います。
実際、そういった事件も少なからずありました。政府は介護職の賃金を上げて人員を確保すると言っていますが、いつになるのか見当がつきません。
このようなことから私としては、施設に預けることはせず、できる限り自宅で介護してあげたいと考えております。
30代男性 入居させるとしたら月額12万円まで
自宅をバリアフリーにして父を在宅で看たい
30代後半の男性です。70歳の父と同居しており、近い将来必要になる介護についてはよく考えます。
少子高齢化の現状を見ると在宅での介護が中心になるのは仕方がないことだと思っています。
団塊の世代の高齢者が介護が必要になると現在の国家予算では入所サービスを増やす余裕はないからです。
認知症があり在宅生活が危険な場合や、重度の介護が必要で家族で対応できない場合などに入所サービスを利用することは仕方がないですが、通所サービスや訪問サービスで在宅生活が維持できる場合は、そちらを優先せざるを得ないだろうと思っています。
将来的には手すりなどを取り付けるなど自宅をバリアフリー化し、出来るだけ父が在宅で過ごせるようにサポートしようと考えています。
30代男性 月額15万円まで
本人らしい最期を迎えるなら自宅介護が理想
本人らしく最後を迎えるにあたって自宅介護が理想です。
しかし病状がどんなものか、だれか傍にいられるのかによって施設を利用しなければならないと思います。
私が子供の頃、床に臥せている年寄りがいるのが自然でしたし亡くなるところも子供時代に見届けていたと思います。
そういった経験で身近な人の死を受け入れ、悲しみ、感謝、人生について自然と家庭の中で学んできたと思います。
でも、今の時代、成人しても独身のままであったり、一人っ子、晩婚化で高齢の親の介護と子育てが始まったばかり、など、自宅では介護ができない事例がたくさんあります。
情報化社会で便利な世の中になりましたが、近所付き合いが希薄で孤立している場合もあります。特に男性の介護は誰にも頼れず、内に秘めてしまいがちです。
私は家族で介護ができる病状であれば、訪問ヘルパーを利用、デイサービスやショートステイなど介護負担を減らし極力自宅介護の可能性を見出したいです。
実際、現在、義理の母を介護していますが難病と認知症状があり、義父はストレスで体調を崩してしまいます。
今は、日中デイサービスを利用するなどしていますが重度介護になった場合は施設利用を考えています。その場合は義母の年金で入居できるところを探しています。
40代女性 月額5万円
高級老人ホーム以外は一般的な施設やホームはとても残酷なところ 親も自分の嫌
正直、老人ホームや介護施設についてはよっぽど高級なところなど以外の一般的なそういった施設に老人を入れるというのはとても残酷なことだと私は思ってしまいます。
親を入れるのはもちろん嫌だと思ってしまいますし自分が入るのも嫌だと思ってしまいます。
やはり、それを仕事にしているとなると色々な事が事務的になってしまって人間味という物がなくなってしまうものだと思います。
私は老人ホームなどの介護施設での介護よりも自宅での介護が重要だと思っています。
自宅介護については、介護者に対して、国からお金がでればいいのではないかと思っています。
そのようになれば介護をする人はそれで生計を立てるという事が可能になり、それならば介護を引き受けたいという家族も増えてくるのではないかと思います。
50代女性 入居するとしたら12万円くらい
できれば家族とともに最期まで過ごしたい 施設の虐待が心配
自分の親の老後も、自分自身の老後も出来れば自宅で看たいです。
今まで自分の好きなものに囲まれて、毎日観ていた景色を死ぬまで見ていたいですし、出来れば家族とともに最期まで過ごしていたいからです。
しかしながら、自分の両親が介護が必要になった場合に、掃除洗濯料理などは毎日でもお世話できますが、排泄やお風呂などのお世話は体力的に毎日24時間は難しいです。
いくら老人とはいえ、体重も父親なら自分よりも重いですし、母親だって軽くはありません。一人で看るのはできません。また、一緒に住めればいいですが、広いお家が建てられれば可能ですが、現状では難しいです。
かといって、施設に預けるにもお金がかかります。それもネックですが、なにより施設の人が不安です。抵抗できない老人を痛めつける人や不親切な対応をする人が多いと聞いているので、自分だったら、そんな施設に入るくらいならあの世にいってしまいたいと思ってしまうでしょうし、両親を入れたいとは思いません。
国から沢山補助があれば自宅をリフォームたり、毎日介護の方を雇って生活することができるでしょうが。
そして施設の費用を出せても、介護施設が予約待ち状態と聞いています。良い悪い関係なく施設に入ることすらできないのが今の日本です。
その上、介護の人が不親切とくればますます入りたくありませんが自分の事が自分で出来なくなった場合は入るしかしかたないのでしょうね。
40代女性 入居するとしたら10万円くらい
自分が喘息やシックハウス症候群などのアレルギーなので施設の対応が心配で自宅希望
介護に関しては自分自身喘息やシックハウス症候群、アレルギー性鼻炎などを患っているため、自分が介護を受けるような状況になった場合は慣れ親しんだ自宅のほうがアレルギー等への対処がしやすいと思います。
自宅の方が発生もある程度抑えられるのではと思い、安全に過ごせるのではないかという部分はあります。
一方で老人ホームであれば様々な人と人付き合いができるという面や食事など栄養状態の管理に優れており、衛生面も優れているとも思います。
実際に入居しないまでも室内を見学するなどして、自分の体調に見合った老人ホームに入れるのが最も理想ではあります。
ただし、そこまで室内環境が自分にあっている老人ホームや介護施設を探すのは現実的な問題としてかなり難しいのではとも思います。
男性39歳 月額13万円くらいまで