手が震えて食べられない方の食事をサポートするスプーン
高齢者となると手の震えに悩まされる人が増えますね。
震えの原因に「パーキンソン病」などがありますが、多くは「本能性振戦」と呼ばれる病気が原因だと言われています。
「本能性振戦」とは、身体を動かそうとしたときに、上肢や頭が震えてしまう神経疾病です。
成人期の初期に発症することが多いですが、どの年代にも発症し、高齢になればなるほど震えが目立つようになります。
この病気の高齢者の3人に2人の割合で、手の震えにより自分で食事ができない、字が書けないなど日常生活に支障をきたしています。
その他、脳梗塞でも発作後の後遺症で手足の震えが続くことがあります。
このように、震えることで食事の時間が楽しめないと言う方には、機能性スプーンがあります。
機能性スプーン「Liftware(リフトウェア) 標準キット」
リフトウェアは、グリップ部に内蔵されたセンサーが手のふるえを感知すると、揺れを抑制するスタビライザー機能が働き、手元が安定することで食べ物を落とさずに、快適に食事ができる機能性スプーンです。
- 手のふるえを軽減し、食事が楽しめる機能性スプーン
- 手のふるえを軽減させ、楽しい食事を支援
- 食事時のストレスを軽減
- グリップ部のスプーン取り付け外しで、電源が自動的にON/OFF
- 手の震えを70%軽減
Amazon商品説明より
この製品の製造元を気にしている方
箱には『米国に輸入した部品を使用し米国で生産しています。』とあります。輸入販売元は、介護用品では有名な「フランスベッド株式会社」なので多少安心して買えるかと思います。
(※使い勝手や効果を保証するものではありません)
リフトウェアを使う時のコツ
緊張状態であると余計な力が入るためうまく使えないことがあります。初めて使うときは、2,3回深呼吸をしてリラックスしてから使い始めることが大切です。
緊張すると手の震えが大きくなりますので、最初は誰も見ていないところで試すと良いとあります。
また、このスプーンは、自動的に震えを安定させる機能があるため、ハンドルを握る手の震えを無理に止めようとしないことがコツです。
スプーン自体が振動するので、初めは違和感を感じますが、徐々に慣れていきます。
慣れるまでは数日かかるかと思いますが、ハンドルを色々な握り方で試してみて、一番食べやすい握り方を見つけると良いですね。
ハンドルが食器のふちにあたる様でしたら、大きくて浅い食器に変えてみるのもおススメです。
この製品は、フランスベッドがAmazonで販売しています。
自分にリフトウェアが適しているか?適正チェック
リフトウェアは、震えの幅が4.5cmのときにもっとも効果を発揮するとあります。どんな震えにも全て適しているとは言えないようです。
自分にリフトウェアが適しているのかどうか?円を使って購入前に調べる方法があります。
- 直径4.5cm、3.8cm、2.5cmの円を書きます。
- 食べる時スプーンを持つ方の手にボールペンを持ちます。
- 大きい円「A」から始めます。ペン先を円の中心点の約6mmの位置に浮かせてペンを持ちます。
- 5つ数え、その間にペンを円内に保てるかどうか試してください。
- 同じことを「B」、「C」の円で行います。ペンを5秒間保てたもののうち、一番小さい円で判定します。
結果が出たら・・・
Aの円:必ずとは言えませんが、リフトウェアが使えるかもしれません。
Bの円:リフトウェアをおすすめします。
Cの円:リフトウェアを強くおすすめします。
※「シニアのための応援グッズ」より
ボールペンで試すと、小さな円に収まるけど、食事の時に震えることで上手く食べられない方に最適と言うことですね。
すべての震えに適しているスプーンではありませんが、上記の円でチェックしてみて、BまたはCなら試してみる価値がありそうですね。