パーキンソン病でも受け入れてくれる老人ホームを選んだ体験談⑦
2018/01/05
自分の父親は、数年前に亡くなりましたが、以前は老人ホームに入居していました。
老人ホームに入居する前にはパーキンソン病を患い、その頃から徐々に痴呆症も出始め、夜中に徘徊も始まり、食事を食べたのかも忘れるようになりました。
実際に、年令も70才前とそれほど高齢でもありませんでしたが、足が動かなくなってからの痴呆の進行度は、思った以上に速かったです。
パーキンソン病を患った当初は、母親が自宅で面倒を見ていました。
介護を経験した人ならわかると思いますが、高齢の女性が男性の介護は思った以上に大変です。
そこで、デイサービスを利用しはじめました。
数か月、週に2度から3度ほどデイサービスを利用していましたが、ある日デイサービスで頭の怪我を負いました。
その頃の父親はすでに手足が動かなくなっていました。ベッドの壁際側に寄りかかった時に、壁に頭をすりつけたまま倒れたそうです。
父親はあまり髪の毛も多くなかったので、頭を擦りむいたような怪我になりました。
不慮の事故とはいえ、デイサービスからも、これ以上は怪我もあり得るので、考えてほしいと言われました。
痛くても、しゃべれない・動けない父親を見ていると、さすがに可愛そうに思った事を覚えています。
それからパーキンソン病も進行も進み、数か月で老人ホームに入ることが決まりました。
パーキンソン病受け入れ可能な老人ホームを探す
父は、持病があったので、一般の老人ホームではなく、パーキンソン病でも受け入れてくれる老人ホームを探しました。
まずは希望の地域で予算に合ったホームのパンフレットを取り寄せて大まかな内容やルールを把握してから、電話でパーキンソン病でも可能かどうか聞いて見ました。
※「医療面の受け入れ体制」を見ると、特にパーキンソン病の項目はありませんでしたが、問い合わせるとOKでした。
パーキンソン病の本人を連れてホームの方に状態を見てもらう
見学には、本人を連れて行って状態を見てもらいました。
自分が選んだパーキンソン病受け入れ可能な老人ホームは、実際に入居となった場合に、住民票を変更しなければいけませんでした。
ホームの決まりで、同一市町村に住民票がなければ入所できないタイプの老人ホームでした。
ホームは自宅から自転車で15分の距離でしたが、市が違っていたので住民票を移すことになり、母親もかなり悩みました。
父親のケースはたまたまだったと思いますが、家族の中でも相談し、父親の兄弟にも相談し、現状を理解してもらい入居となりました。
老人ホームは自転車で15分程度の場所にあったので、母は毎日のように通っていました。かなりの頻度で通っていましたので、母親は偉かったと思います。
自分は、日曜日ごとのそれも月に数回程度しか行けない日々が続いていました。
3年ほど経った年末に仕事が忙しくて、2週間ほどいけない日がありました。その期間に親父はなくなりました。今でも前週の日曜日にでも行っておけばよかったとの後悔は残っています。
父のお通夜とお葬式の時に、老人ホームのスタッフが母親に泣きながら抱きついてくれた事を覚えています。とても人情味あふれる人が多かった老人ホームに入居していた父親は幸せでした。
実際に老人ホームを選ぶ際には、スタッフの方の人情味あふれる場所を選ぶ事をおすすめします。