認知症が進んでしまった母が望んでいた施設とは?失敗談②
2016/11/17
90歳の母が認知症を発症し、見る間に進行していきました。
小さい孫の世話もあり 介護認定の介護3になったのを機に、近所のグループホームへ入所する事になりました。
頻繁に面会にも行きたかったので、近くの施設を選びました。
初日の日に施設に行くと、インターホンを押し戸が開くと同時に、1人の利用者さんらしき人が走り出て行きました。
スタッフ2人が名前を叫びながら追いかけていく様子を見て、驚いたと同時にスタッフさんも大変だなと感じました。
施設の説明を再度確認して、母が落ち着いたのを見計らって帰宅しました。
施設で反応が薄くなって心配に・・
流石に心配でしたが、「慣れていきますよ」と話す施設長の言葉を信じつつ、初日は眠れない夜を過ごしました。
3日程して面会に行くと母の様子が変わったような気がしました。
いつもは、孫の話をすると嬉しそうな顔をして会話していたのですが、話しをしてもなにか反応が薄くて不思議な感じがしました。
認知症だからかな・・と思って気にはなりましたが、様子を見る事にしました。
どんどん進行が進む母の認知症状
それから3日程して、面会に行くとさらに表情が無く覇気も弱々しく感じました。
これは、ただ事ではないなと、スタッフに頼んで1日 一緒に施設で過ごす事にしました。スタッフは、何かと母に声をかけてくれて、毎日してると言うプリントや塗り絵も持ってきてくれました。
午後からは、カラオケもしました。施設長さんの話では、他の人との交流が認知症の進行を遅らせるので、色んなサービスを提供してると説明してくれました。
その日は、母の笑顔も出て安心して帰宅。今度は、1週間後に面会に行きました。驚いた事に、母は笑顔どころか 私の事も認識するのに少し時間がかかりました。
スタッフに現状について質問すると、母は、数日前から部屋から出てこなくて寝てばかりいたとの事。
入所前の説明では、「病気でない限り声をかけて活動させるって言ったんじゃないの?」と喉まで出掛かったのを飲み込み、これからは、なるだけ活動時間を増やして欲しいとお願いして帰ってきました。
部屋からでたらご飯抜き??
それでも心配で、抜き打ちで施設の様子を見に行きました。
幸い窓が開いていて中の声が聞こえてきたので、しばらく外で様子を伺っていました。
何と、母が部屋から出てきたのかスタッフが、母に向かって、「◯◯さん、勝手に出てこないで!ご飯抜きにするからねっ」と言っているではないですか⁉︎
私は、すぐにインターホンを鳴らしました。スタッフが出てきて、「今から声をかけるところだったんですよ〜」とうそぶきました。
怒りをグッと抑えて、母と過ごてきました。スタッフには、これから、時間が空いたらチョクチョク顔だしますね・・と伝え帰ってきました。
皆んなで仲良く暮らす施設を探す!
90歳で介護3になってしまった母は、施設に入って戸惑いがあったのかもしれません。
介護士をしている知り合いの人に相談すると、高齢者の場合、施設の環境になじめず認知のような症状になってしまうことはよくある、ということを聞きました。
これまで、人と話すのが大好きだった母なので、小さい個室でひとりぼっちで過ごすのがストレスになっていたのかもしれません。
でも、スタッフの「◯◯さん、勝手に出てこないで!ご飯抜きにするからねっ」という言葉は、私には許すことはできません。
私には母を引き取り家で面倒をみてあげる余裕がないため、施設にお世話にならざるを得ません。
今の施設は新しく部屋もキレイなのですが、それよりも「家族のように仲良く過ごせるところ」の方が母には合っていたのだと思います。
「そんな施設を探してあげよう」と思い、現在、資料を取り寄せ母の移れる施設を探しているところです。
それまでは、できる限りスタッフにプレッシャーをかけていくしかありません。母には、心からあやまる毎日です。