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みんなの介護

老人ホームや高齢者住宅の月額費用の他にかかるお金

      2016/04/16

一口に老人ホームと言っても、その種類は様々ですが、その中でも一般的な「サービス付き高齢者住宅」にかかる費用をご紹介します。

老後破産をしないための老人ホームの選び方

サービス付き高齢者住宅(サ高住)は、難しい言葉で言うと「定期建物賃貸借契約」と言います。一時入居金がある施設とない施設がありますが、一時住居金のない施設は、その分、月額費用が割高になります。

月額費用も高齢者住宅によって4,5万円~30万円程度と幅はありますが、一般的には15万円前後のところが多いようです。

ここで勘違いしやすいのが、月々15万円程度で暮らせると思ってしまうこと。この15万円程度の中に含まれるサービスと別途お金が必要なサービスとがあるからです。

ここでは、月額費用が170,000円ほど施設を例にとってご紹介します。

月額170,000円の内訳

■家賃 75,000円(約20㎡)
■共益費 20,000円(居室の光熱費も含む)
■生活支援サービス 35,000円
■食費 42,000円(朝食200円、昼食600円、夕食600円)

では、この施設の月額費用に含まれる【生活支援サービス】との内容について見てみましょう。

【生活支援サービス】 定期建物賃貸借契約に含まれるサービス
(介護保険以外にかかるもの)
●日常の安否確認 → 1日2回程度居室を巡回
●緊急時の対応 → 緊急通報装置の利用と対応
●防犯 → スタッフの館内巡回
●生活相談 → 利用者の生活の相談
●健康相談 → 利用者の健康相談に有資格者が対応
●健康管理 → 1年に1回の健康診断
●介護相談 → 利用者の介護相談に有資格者が対応
●服薬相談 → 利用者の服薬相談に薬剤師が対応
●栄養相談 → 利用者の栄養に有資格者が相談
●居室内の電球の取り替え → スタッフが対応
●来訪者対応 → スタッフが取り次ぎ
●宅急便一時預かり → 不在の場合の一時預かり
●地域活動の情報提供 → 地域の活動、催し、行政の情報提供

【生活支援サービス】 15分540円 (月額費用に含まれないもの)
(介護保険サービス以外)
●排泄、入浴、食事介助
●掃除、買い物、調理等の家事
●疾病時一時介護
●通院同行・入院時支援(交通費は別途)

これらの含まれない生活支援サービスを受ける場合は、15分で540円のお金がかかります。例えば、お風呂の介助を30分お願いした場合は、1080円のサービス料がかかります。

また、洗濯代行に1ネット432円、ゴミ出し1回に月54円、長期不在時の部屋の換気に1回216円などです。
(このような費用は、ヘルパーさんなどの訪問介護やデイサービスなどへの通所介護などの介護保険を利用することも可能です。)

このように、月額料金の中に含まれないサービスを良く理解し、予算を決めないと、お金が足りなくなり、老後破産にもなりかねません。月額170,000円と言ってもその他に、4,5万円かかると20万円を超えてしまいますから、自分の総資産を見据えて、余裕のあるホームを選ぶことが大切です。

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