離れて暮らす親の介護 精神的・肉体的・金銭的負担
2016/04/16
親の近くに住んでいいる人にとってはあまり切実ではない悩みですが、
実家から遠い所に住んでいる人にとっての親の介護は、
精神的負担、肉体的負担、金銭的負担が大きいと言います。
アンケートによると、以下の項目が悩みのベスト5です。
離れて暮らす親の介護の悩み
①精神的な負担
②容態の急変などに対応できない
③身体的な披露
④交通費など経済的負担
⑤仕事への支障
詳しい内容は、
妻の親の介護で実家に通っている。近隣の付き合いや地域の行事への参加など介護の他にもやることがあり気苦労が多い(60代男性)
連絡が入るかと思うと、旅行や友人と出かけることなど全くできず、10年以上が過ぎてしまった。(50代女性)
母が亡くなった後、父が倒れ近くに引き取ったものの、田舎以外になじめず結局、田舎の施設に入ってもらった(50代男性)
交通費や車のレンタル料など帰省に伴ない、1回に20万円ほどかかります。貯金を切り崩しながらの介護なので、不安がつのります(60代女性)
また、仕事がある場合、週末ごとに親の介護が続くと自分の休みがなくなります。疲れを取ることができず、肉体的疲労がたまります。
しかし、いざ親の介護が必要になった時、将来はどうするか?との質問に
・決めていない 34%
・施設に入居 18%
・通って介護 17%
・きょうだいに任せる 13%
・呼び寄せる 8%
・実家に戻る 8%
・その他 2% と
決めていない人が多いのが現状です。
では、いざ親の介護が必要になった場合どうしたらよいのでしょうか?
まずは、親の住んでいる地域の「地域包括支援センター」に相談するのが先決です。
地域包括支援センターは、地域の暮らす高齢者の方の相談窓口です。
地域包括支援センターには、保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員が在籍し、保健、医療、福祉などの相談が受けられます。
全国市町村約4500ヶ所にありますので、親の住んでいる地域の包括支援センターを調べて、電話やメールで相談するのが1番です。場所は、自治体の介護保険窓口やホームページなどで確認できます。
地域包括支援センターに相談すると、介護保険サービスの内容やケアマネージャーなどの情報を提供してくれます。ここで、相談の上、介護保険サービスの訪問介護を受けられるようになると、ホームヘルパーを依頼することができます。
ヘルパーさんの訪問があると、掃除や洗濯、買い物、食事の用意の他、体調や食欲なども気にかけてくれます。
このようなサービスを上手に使うと、遠方からの介護が楽になります。自治体に頼らず、自分1人や身内だけで介護していくと精神的負担や肉体的負担のほか、金銭的負担も大きくのしかかってきます。
離れて暮らす親の介護は、ぜひ地域包括支援センターに相談してください。