介護保健サービスを知る
老後に介護を必要とした場合、老人ホームのタイプによっては介護の受け方が全く違ってきます。
老人ホームのタイプと介護保健サービスの概要を理解せずにホームを決めると、あとから「しまった!」と言うことになりかねないので、しっかり理解した上で、ホームを選ぶ必要があります。
有料老人ホームには、大きく分けると3つに分類されます。
どのホームのタイプかによって受ける介護サービスの形態が違ってきます。
種 類 | 内 容 |
---|---|
健康型 | 自立出来る人が対象、介護が必要になった場合退去 |
住宅型 | サービス付き高齢者住宅(サ高住)と呼ばれるもの。 食事や見守りなどの生活支援サービスのみ 一般の住宅に住んでいるのと同じ。※最近では豪華施設やレクレーション、高級料理が注目されるています。介護が必要になった場合は、居宅介護支援事業者のケアマネージャーに利用計画を依頼し、外部のサービスを受ける介護サービスは、訪問介護や通所介護(デイケアなど)があり、体調や要望に応じてオーダーメイドが可能です。 ※介護保険の範囲内のサービスであれば、利用料の1割負担 |
介護付き | 介護付きの場合は、ホーム側に介護サービスが義務付けられている。 メリット: ホームの生活で排泄・入浴等の介護を24時間受けられる。 介護度別に月額の介護費用が決まっているため、毎月一定額ですむ。 デメリット: 介護の自由度が低く、ホーム側のペースで介護を受けがち 職員の質や介護体制などの「介護力」がホームによってはまちまち |
ホームを決めるときには、どのような体勢でどんな介護サービスを受けることができるかを良く確認する必要があります。
また、それに伴ない住宅型老人ホームを選ぶ場合は、「居宅サービス」の内容を知っておくと安心です。
居宅サービスの主な種類
- 訪問介護・・・ホームヘルパーや介護福祉士が自宅を訪問
- 通所介護(デイサービス)・・・デイサービスセンターなどの施設に通い、レクレーションや入浴などの日常生活の支援を受ける
- 訪問看護・・・看護師が自宅を訪問し、状態の観察や衛生面のケア、栄養面の管理など医療的なケアを行う
- 訪問入浴介護・・・自宅に簡易浴槽を持ち込んで入浴の介護を行う
- 短期入所介護(ショートステイ)・・・特別養護老人ホームなどに短期的に宿泊し、日常の介護を受けながら、リハビリやレクレーションに参加できる。
「住宅型(サ高住)」と「介護付き住宅」の介護保険の支給限度額
「住宅型(サ高住)」と「介護付き住宅」では、介護保険の支給限度額が違ってきます。
介護グレード | 住宅型老人施設 ホーム内で全ての介護 月額費用(一律) |
介護付き老人施設 外部の介護サービスを利用 支給限度額 |
要支援1 | 4,970 | 6,090 |
要支援2 | 10,400 | 14,070 |
要介護1 | 16,580 | 17,130 |
要介護2 | 19,480 | 19,230 |
要介護3 | 26,750 | 21,330 |
要介護4 | 30,600 | 23,400 |
要介護5 | 35,830 | 25,530 |
※地域により費用の違いがあります
※より手厚いサービスで「上乗せ介護費用」が発生する施設があります
このように、どんなホームでどのような介護を受けたいかをしっかり見極めた上で、ホームを決めることが大切です。
その時の体調や状況に合わせてホームを変える場合は、居宅一時金が発生するか、また何年で償却するか等もしっかり調べておきましょう。
公開日:
最終更新日:2017/03/20