失敗しない介護施設の選び方 複数施設の体験入居で比較
2016/04/16
「終わりよければ全て良し」っていう言葉がありますが、人生の終わりを締めくくる老人施設選びは、慎重にしたいですよね。
しかし、ほとんどの人にとって施設選びは初めての経験。何をどうチェックし、判断していいかわかりません。
そこで、NHK「ニュース シブ5時」で、『失敗しない、親の介護施設の選び方』を教えてくれましたので紹介したいと思います。
失敗しない介護施設の選び方
ポイント1 見学だけでなく体験入居してみる
見学で見れるのは、せいぜい1時間~2時間程度です。それだけでは、施設の全体像はわかりません。
そこで、体験入居をお勧めします。宿泊すると、施設の普段の雰囲気や職員の態度、入居者の様子をチェックすることができます。
体験入居は、検討するためのもので契約とは違いますので、気兼ねなく申し込んでください。
体験入居をさせない施設は、問題ありと考えてもよさそうです。
ポイント2 部屋だけでなく共用部分をしっかりチェック
水回りは、毎日使うところなので、日頃の管理がどれだけ行き届いているかがチェックできます。
乱雑になっていないか、清潔感はあるか、異臭がしてないかなどをチェックします。
さらに、お風呂場です。お風呂は一番手間がかかる場所。そういうところにどれだけ手が入っているかを確認します。
清潔さはどうか、整理整頓できているか、床にカビが生えていないか、ぬめりなどがないかをチェックします。
風呂場の管理がしっかりできている施設は、きめ細かい介護もできているそうです。
ポイント3 介護は人なり
老人ホームで一番大事なのは、設備や介護ロボットでなく職員です。職員が、どういうケアをしているかをチェックします。
チェックポイントは、食事の時です。例えば、入居者が楽な姿勢で食事しているかどうかを見ると、職員さんの対応がわかるそうです。
苦しい姿勢のまま食事をさせられているケースも結構あるそうです。忙しいと、そういうことがおろそかになってしまいます。
また、入居者と職員との人間関係を観察することも大事です。話しているときに、お互いが目を合わせている場合には、関係はうまくいっている証拠。
そうでない場合には、うまくいってないことが多いそうです。入居者の表情が明るいかどうかもしっかりチェックしてください。
最もよくわかるのが、職員の数が昼間に半分になってしまう、夜の時間帯の職員の対応です。
忙しいときでも、丁寧に接してくれるかどうか、対応していても言葉遣いが荒くないかどうか、そういう職員のいる施設は要注意です。
夜間には施設や職員の真の姿が現れます。
ポイント4 虐待への具体的な対策
虐待を防ぐための具体的な対策をとっているかどうかを確認します。
例えば、虐待を防ぐために入居者の家族の訪問を積極的に推奨し、オープンにして、すべてガラス張りにすることで虐待を予防している施設もあります。
また、職員の定着率や、職員間で入居者の情報を共有(引き継ぎ等)しているかどうかなどからも判断できます。
複数の施設で体験入居をし比較する
今、施設の公的の評価基準がない状態です。ですから、自分の目でしっかり確認して選ばなくてはなりません。
体験入居は、1軒だけでなく、2軒、3軒と行うことで、施設の違いや対応力がわかり、よい施設を選ぶことができるようになります。
体験入居は、有料で1泊5000円~1万円程度かかりますが、ぜひ複数の施設の体験を行ってくださいとのことでした。
まずは、資料を取り寄せからスタート。そこで数社を選別し、見学、それから体験入居という順序で進めてみてください。