老人ホーム選びの4つのポイント「介護付老人ホーム」か「サ高住」か
2018/02/08
老人ホームってひとくくりに言っても、色々なタイプがあるのは何となく分かっているかと思います。
ところが、ホームの種類を言われても、ぴん!と来ないのよね~と思う方が多いのも現実です。
老人ホームは、公的なもの私的なもの含めて大きく分けると以下の3つになります。
- 介護付老人ホーム(特別養護老人ホーム)
- 住宅型老人ホーム(サービス付高齢者住宅(サ高住))
- グループホーム
他にも、ケアハウスや老人保健施設などありますが、数が少ないので、簡単に上記3タイプを把握しておくと良いでしょう。
上記の3つのタイプの中で特殊なのは、グループホームです。
グループホームは、認知症老人共同生活介護と言って、軽度の認知の方から重度の認知の方が共同で生活を送る施設です。
基本的には、数十名までの小さなグループで、できることはなるべく自分でやって認知機能が衰えないよう生活します。
認知症でない場合は、介護付老人ホームや住宅型老人ホームを選ぶことになります。
サ高住は、自立型と言われ介護がないのが基本です。しかし、この境が明確に線引きされているかと言うとそうでもなく、サ高住でも細やかなケアやサポートがある施設もあります。
介護付老人ホームにするかサ高住にするかは、予算や環境、サービスなどを良く考慮して決めることが大切になります。
老人ホーム選びの4つのポイント
老人ホームの入居を検討するにあたり、老人ホームの選び方のポイントとして必要な4項目(身体状況確認・地域・予算・入居時期)を挙げてみたいと思います。
身体状況確認
老人ホームには、色々なタイプがあります。自立して生活したいのか?介護が必要なのか?まずは、現状の身体状況を正しく理解し、その状況にあった施設を探すことが大切です。
地域を決める
老人ホームのタイプを決めたら、次は希望の地域を決めます。家族が行きやすいところ、医療機関と連携しているところ、便利な都会、静かな田舎、入居者さんのゆかりのあるところなど、その方によって希望の地域が違ってくると思います。
何か自分にとって大切なのか、家族と良く話し合うことも必要です。
予算決める
地域を決めたら、次は予算です。
有料老人ホームの入居期間は、平均すると10年から15年と言われています。
入る年齢にもよりますが、それくらいの期間は入所できるお金が必要になります。
都市部でのリーズナブルな介護施設は、おむつ代や別途かかる費用を入れて月額15万円~20万円ほど。色々見えないお金を入れて20万円ほどかかると仮定します。
施設に10年入居すると、2,400万円。15年入居すると3,600万円かかることになります。
例えば、年金が10万円とすると、毎月10万円が貯金からの補てんになります。
補てん金額は、10年の入居で1,200万円、15年の入居で1,800万円となります。
単純ですが、平均的な施設に平均的な年数入居すると、これだけの貯金が必要になる計算です。
予算は、先を良く見据えて決めることが大切になります。
入居の時期を決める
入居の時期も大切なポイントです。緊急で今すぐにでも入所したい場合は、空きのある施設に入らざるを得ませんが、入居の時期が3か月先、半年先となると、今満室の施設でも空きが出ることがあります。
施設は、一般的な住宅と違い、早く亡くなってしまったり、ホームを引っ越すケースも多いからです。
見学が大切
一番大切なことは見学に行くことです。
必ず自分の目で施設の雰囲気や食事内容、職員の対応などを確認します。見学は1人で行かないで出来れば家族や知り合いと一緒に行った方が複数の目で確認することができます。
自分では気付かないことも複数の目で見ると気づくことがあるからです。
疑問に感じたことは、素直に職員に聞いて、その場で解決しておきましょう。入居してからでいいや・・などと思っていると、後からしまった!と言うことも無きにしも非ず。
ここでは、老人ホームを選ぶにあたり大切な4つの項目をご紹介しました。