老人ホーム選びで注意すること|運営会社や経営母体はなぜ重要か
近年、住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者住宅、グループホームなどの数がどんどん増えています。
それに伴い、良い施設にリーズナブルな価格で入れるようになってきたと感じています。
一昔前なら、30万円ほどしたような条件のホームが、今では10万円台で入れます。
老人ホームと言えば、「特有の臭い」や「暗い」と言うイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、今どきの老人ホームは、清潔で明るく、入所している方が一様に満足できるホームが増えています。
これは、親を預ける身として、運営会社とホームで働くスタッフさんの努力のおかげと感謝しております。
ほぼ満足できるホームが増えている中、それでも、ホームに不満があったり、恵まれた待遇を受けられない高齢者もいます。
ホームを選ぶときに、どのあたりに注意をすれば、良いホームに巡り合えるのか?
入所している方とそれに携わる方たちの本音を聞いてみたいと思います。
ホーム選びは「運営会社」も見るべき
ホームを選ぶときは、月額利用料や外観・個室の雰囲気、サービスの内容で決めがちですが、実は、運営会社も重要です。
運営会社が片手間でやっているような場合、運営のノウハウが少なく、利益を追求しがちです。
どこの施設も長く安定して運営するには、利益追求は当たり前ですが、やはり、施設の運営を専門で行っている会社の方が安心です。
ただ、学研やベネッセのように、大企業になると、介護部門が独立しているので、本業の片手間と言うわけではありません。
また、運営会社の資本力もチェックの1つです。
資本力が無くなると、当然コスト削減に入り、スタッフが減るなど影響が出てきます。
経営母体が倒産などで崩れてしまうと、退去せざるを得なくなり、一時預かり金などが戻ってこなくなる可能性があります。
このような意味でも、高額な一時入居金が必要なホームの場合は、経営母体がしっかりしているホームを選ぶべきだと思います。
資本力の無い小さな企業が、お金儲けのために運営している施設は避けた方が無難ですね。
ホーム選びは「スペース」も見るべき
居室やベッドなど生活するスペースもチェック項目の1つです。
狭い空間に1人でも多くの高齢者を入れようとすると、どうしても、1人に割り当てられたスペースが狭くなります。
老人ホームは、病院とは違います。入院生活ではなく普通の生活を送るわけですから、ストレスなく過ごすにはある程度のスペースが必要です。
ものすごく狭く感じた場合は保留にし、他の施設も見学すると良いですね。
このように、ホームを選ぶときは、月額利用料、サービス、施設やスタッフの雰囲気の他に、運営会社と居住スペースもチェックすると良いと思います。