老後の資金調達に「住みながら家を売るハウス・リースバック」現金がありがたい
2017/11/15
老後のお金、多少の貯金があっても不安ですよね。
年金だけでも慎ましく暮らしていけるけど、旅行やお祝い事など「ちょっとした贅沢ができない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
子どもが住宅を購入する際助けてあげたいし、孫の教育資金も援助してあげたい。こうなると、お金の余裕が欲しいところです。
老後の生活にお金の不安がある方、もう少し余裕のある生活をしたい方におススメできる2つの方法があります。
1つは、住みながら家を売り、売却した資金を現金で受け取る方法(ハウス・リースバック)。
もう1つは、老人ホームに入居する際、現在住んでいるマンションを人に貸して資金を得る方法です。
今回は、住みながら家を売り、現金を得る方法をご紹介します。やはり、老後の資産としては、自由に使える現金があることが何よりだと思います。
住みながら家を売り今の家に住み続ける方法(ハウス・リースバック)
ハウス・リースバックは、現在住んでいる家を売って現金化し、買い取り会社「ハウスドゥ」にリース代(家賃)を払うシステムです。住宅ローンが残っていても売ることができます。
例えば、3000万の家でローンの残りが1000万円(月々15万円の支払い)あったとします。
この家を約2000万円で買い取ってもらい、リース料(家賃)として買い取り会社に月々10万円ずつ支払います。
(※買い取り価格は物件の価値で変わってきます。
※リース代はリースの期間で決まります。
※リース期間は短縮も延長もできます。
※上記の数字は、あくまで簡単な数字に置き換えた仮定です)
家を売った方は、毎月の支払いが10万円になり、現金が2000万円入ってきます。
(※月々の支払いは、リース期間によって変わってきます。)
いずれにしても、資産を現金化することで、生活に余裕ができるシステムです。
ハウス・リースバックのメリット
- 老後の資金が調達できる
- 老後の資金に余裕があることで旅行などの贅沢ができる
- 子どもや孫に援助することができる
- 思い入れのある住み慣れた家に住み続けることができる
- 家を売却したことが近所や親戚の人に分からない
- 新しい土地に馴染めないなどの心配がない
- 引っ越し費用を節約できる
- 家をめぐった相続争いを避けることができる
このように、メリットがたくさんあります。
ハウス・リースバックを利用した方の体験談
8年前に定年退職したご夫婦。子供二人はすでに独立し二人暮らしです。
定年退職後は、年金生活で貯金を切り崩して生活をしていましたが、旅行にも行きたい、多少の贅沢もしたい、ということで、家の売却を考えました。
しかし、いまさら新しい土地になじめるのか不安があり、夫婦で話し合った結果、引越は断念しました。
そこで、引っ越しをすることなく今の家に住み続けられ、資金も現金化できるハウス・リースバックを利用することに。
年末年始やお盆に孫を連れて帰省する子どもたちも今までどおり住み慣れた実家で過ごすことができ、孫の顔も見ることができます。
孫にも気兼ねなくお小遣いをあげることができ、ハウス・リースバックを利用して良かったと思っています。
ハウス・リースバックで気になること
保証人は、原則不要です。これなら誰にも知られることなく、迷惑をかけることなく契約ができますね。
リース期間は決まっていないので、希望すれば20年でも30年でも住み続けることができます。また、買い取ることも可能です。
詳しくは、買い取り会社に問い合わせしてみてください。また、自分の条件にそぐわない場合は、無理に進めず、選択肢の1つとして保留しておいてくださいね。
それにしても、老後に必要なのは広大な土地や豪華な家、車などの資産ではなく、現金なのは確かですね。
その他、ハウス・リースバックを利用して家を貸し、老人ホームに入居するという選択肢もあります。