入居後お金と退去トラブル
入居後、「話が違う!」と言うトラブルが増えています。入居者の思い違いやホーム側の説明不足だったり、トラブルの理由は様々です。
ここでは、よくあるトラブルの事例と対策を紹介します。
入居一時金が戻ってこない
有料老人ホームに入居後、子供家族と同居することになった。入居後1年で退去することになった際、入居一時金500万円の内100万円ほどしか戻って来なかった。
退去時に戻ってくる一時金はそれぞれの施設の規則に従います。初期償却費と償却年数、償却開始日を契約前にきちんと確認してから入所を決める必要があります。
初期償却費:契約または入居後に直ぐに償却される費用、また算出の仕方
償却年数:入居一時金を使い切る期間
施設の月額使用料の値上げを提案された
ホーム入居後、運営会社が経営難になり月額使用料の値上げを提案された。年金収入でまかなえるはずだったのに、予算が足りなくなってしまった。または、運営会社が倒産してしまった。
月額利用料や個別サービス費用などを改定する場合は、有料事項説明書などに記載する義務があります。事前に確認しておきます。民間の老人ホームの最大のリスクは施設が倒産してしまうことです。運営会社の経営状態をしっかり把握し、倒産のリスクが少ない会社を選ぶ必要があります。
ホームで病気になったら退去を求められた
病状が進み口から食事が摂れなくなり、直接胃に送る「胃ろう」で栄養を補給することになった。入所しているホームは、胃ろうの対応が取れないため、退去を求められた。
入居者が胃ろう、透析、人工肛門などの医療行為が必要になった場合、ホームによっては対応ができない場合があります。また入院が長期に渡る場合も退去や転居を求められることがあります。どのような場合に退去を求められるのか、契約前にしっかり確認する必要があります。
公開日:
最終更新日:2016/04/17