良い老人ホームを選ぶにはここを見よ! 質の低い介護施設の見極め方

      2017/08/29

日本社会は、本格的な高齢者社会に向かって、まっしぐらに進んでいます。

2015年から2025年までの10年間で、65歳以上の高齢者は262万人増えて、3657万人になるそうです。

また、2025年には、65歳以上の要介護支援認定者数は716万人、要介護3以上の高齢者数は252万人になるとか・・・。

2014年時点の介護施設の収容定員は96.6万人分ですから、この先完全な介護施設不足ということになります。

そんなこともあり、需要が拡大する介護業界は儲かると、異業種のいろいろな企業が参入しています。

介護施設内でのトラブルが多発

そこで、問題となってくるのが、介護施設のサービスの質の低下です。

十分な研修をしない職員を配置したり、生活保護者だけを集めて料金を搾取している施設も残念ながらあります。

また、虐待、放置、セクハラ、モラハラ、DV、死亡事故など、介護施設内のトラブルは、このところ毎日のようにニュースとなっています。

私たちの望む介護施設は、晩年を穏やかに安心して過ごせる「安らぎの郷」です。

トラブルに見舞われたり、せっかく貯めた老後資金をむしり取られることのないように、心のこもった対応をしてくれるしっかりした施設を選びたいですね。

そこで、介護施設を選ぶときのチェックポイントをまとめてみました。

介護施設を選ぶときのポイント

これまでは、施設の種類により、提供できる介護サービス内容が違っていたのですが、最近はどの施設でも同じような介護サービスが受けられるようなってきました。

しかし、よくよく見ると、入居条件や退去条件、認知や医療対応、終身入居など、細かい部分で受け入れ体制が大きく異なっています。

施設を利用する場合、これらの細かい取り決めがとても大切なので、しっかり確認しておく必要があります。

この細かい取り決めは、「老人ホーム重要事項説明書」にすべて掲載されています。

重要事項説明書

ここでは、老人ホームに入居する際に必ず必要な書類「重要事項説明書」の見方を例にとってご説明します。

重要事項説明書には、とても大切なことがすべて網羅されていますので、必ず目を通してください。

その中でも「ここを見ると良い!」と言うポイントをご紹介します。

重要事項説明書で特にチェックしたいところ

入居を希望しているホームの質が良いのかどうかは、実際入ってみなければ分からない部分があります。

しかし、重要事項説明書のたくさんの項目の中に、質の良し悪しが垣間見える項目があります。

まずは、「従業者に関する事項」のところです。

職種別の従業者の人数及びその勤務形態

職種別の従業者の人数及びその勤務形態

スタッフの人数は足りているか?
生活指導員はいるか?
看護職員はいるか?
栄養士はいるか?など
それぞれの人数も把握できます。

また、1週間のうち、常勤の従業員が勤務すべき時間数も分かりますね。

介護に対する考えかた、経営方針は施設の運営に大きく関わってきます。

介護に対する理念がしっかりしているか、経営基盤がしっかりしているかなど、資料等を入手して確認します。

チェックポイント
  • 施設長⇒ 常勤の管理者を1人おくこと。
  • 事務員
  • 生活相談員⇒ 利用者100人に対し1人以上配置する。
  • 介護職員⇒ 常に1以上配置する。
  • 看護職員(看護師又は准看護師)⇒ 利用者が30名未満の場合は、1人以上配置する。(※利用者が30名以上の場合は、30名を超えて50名又はその端数を増すごとに1人を加えて得た数以上とする。)
  • 機能訓練指導員⇒ 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の資格を有するもので1人以上配置する。
  • 栄養士
  • 調理員
  • 計画作成担当者(介護支援専門職員)⇒  専従で1人以上配置する。

職種別の従業者の勤続年数人数

職種別の従業者の勤続年数人数

スタッフの勤続年数が分かることで、入れ替わりの激しい職場なのかどうかも判断できます。

このように数値で判断することでホームの質をある程度理解することができます。

チェックポイント
  • 職員の退職率⇒ 担当職員が頻繁に交代している施設は、離職率が高く、施設の運営に問題ありの傾向があります。
  • 職員の対応⇒ 電話応対、訪問時の対応、説明をしている人以外の職員の態度、様子を確認します。

次に、「提供するサービスと医療機関との連携・協力」のところです。

提供するサービスと医療機関との連携・協力

サービス提供

「提供するサービス」では、食事介助や入浴介助等どのようなサービスが提供されるか、また、経鼻経管栄養や人工肛門など施設で対応できる医療ケアの内容が確認できます。

「医療機関との連携・協力」に記載されている病院は、入居者の健康を管理したり、いざと言うときにスムーズに対応できる病院です。

ここにどれだけの病院の記載があるかを確認します。

チェックポイント
  • 提携医療機関⇒ どこと病院提携しているのか、自分のかかりつけ医にかかれるのか、送り迎え、通院のサポート等があるかなどを確認します。
  • リハビリテーション⇒ 機能回復のためのリハビリテーションが必要な方は、どのような体制にあるかを確認します。

次に、「入居に当たっての留意事項」です。

入居に当たっての留意事項

入居に当たっての留意事項
ここでは、入居の条件や、身元引受人の条件など入居に当たっての説明が記載されています。ここはしっかり確認しておきましょう。

次は、「入居者」のところです。入居者の「直近1年間に退去した者の人数と理由」です。

直近1年間に退去した者の人数と理由

直近1年間に退去した者の人数と理由

ここでは、直近1年間にホームから自宅に戻ったり、他の施設やホームに転居したり、入院・死亡者の数が分かります。

この項目の「他のホームへの転居」が非常に多い場合は、理由を問い合わせてみると良いですね。

このように、ざっと目を通しただけでも、なかなか見えづらい部分が見えてくるのが老人ホームの重要事項説明書です。

その他、チェックしておきたい項目

上記の他、チェックしておきたい項目をご紹介します。

経営者・経営方針

介護に対する考えかた、経営方針は施設の運営に大きく関わってきます。

介護に対する理念がしっかりしているか、経営基盤がしっかりしているかなどを確認します。

チェックポイント
  • サービス理念⇒ 経営者の介護に対する考え方がしっかりしているかを確認します。
  • 情報公開⇒ 施設の運営方針、活動などの情報を積極的に公開、発信しているかを確認します。
  • 自己評価・第三者評価⇒ 最近、運営の質の向上を図るための、自己評価・第三者評価などを行っている施設があります。そのようなところは安心です。
  • 職員数⇒ 正職員数、介護福祉士などの有資格者の数、パート職員の比率などをチェックします。

特定施設(介護付き老人ホーム)の職員数は、「有料老人ホーム設置運営標準指導指針」「特定施設入居者生活介護人員に関する基準」で定められています。

入所条件

入所する人の年齢、自立、介護ランク、医療対応、看取りなど、入居者の受け入れ体制を確認します。

特に、治療やケアが必要な方は、医療の対応がどこまでできるかは大切な確認事項です。

今は大丈夫ですが、将来悪化し治療の可能性のある疾病をもっている方は、その対応について確認します。

退所条件

入居した人の半数が退去し、8人に1人が他の施設に転居、というデータがあるほど退所が多いのが老人ホームです。

退所は、施設側の理由と利用者側の判断がありますが、施設側の退所条件をしっかり確認してください。

  • 退所条件⇒ 要介護度の進行、悪化、認知症の発症、医療ケア、集団生活が困難、経済的負担などを退所条件に記載しているケースがあります。

退所条件は、後々大きなトラブルに発展することがありますので、しっかり確認してください。

料金

施設は利用してみないとわからないことが沢山あります。

入居一時金のない施設は、自分には合わないと思った時に、転居しやすいメリットがあります。

チェックポイント
  • 入居一時金⇒ 最もトラブルが多いのは入居一時金。初年度3/4償却、5年償却という施設もあります。退去時の清算、償却はどうなっているかをしっかり確認します。
  • 月利用料⇒ 一般的に月額利用料には、家賃、食費、光熱費、管理費(設備維持費、人件費、レクレーション)などが含まれています。
    月利用料に含まれているものは何か、含まれないものは何かをしっかり確認します。
  • 身の回り⇒ おむつ、理美容、買い物、病院への付き添いなどのフォロー体制などのサービスメニューや料金を確認します。
  • その他⇒ 電気代、上下水道代、駐車場などを確認します。

介護サービス

介護サービスを自社施設内で行っているところと、外部を使った訪問介護で対応しているとこをがあります。

自社施設で行っている場合には、料金にどこまでの介護サービスが含まれているのかを確認します。また、追加や加算となる内容もありますので、確認してください。

施設の設備

施設の豪華さや大きさより、快適で安全に快適に住まいとなるかどうかの見極めをします。

チェックポイント
  • 立地条件⇒ あまり自宅から遠い場所や交通の便の不自由なところになると、訪問や緊急時の対応も難しくなります。
  • 施設の規模⇒ 施設は今後の家となる場所です。食事をするとき、アットホームな感じで落ち着いて食事ができる規模が安心できます。
  • 居室⇒ 居室の広さ、設備を確認します。個室の方が他の介護者とのトラブルも少なく、快適に過ごせます。

サービス内容

  • 食事⇒ 毎日の食事は、健康で楽しく生きるための基本です。月メニューの確認、メニューの選択ができるのかなどを確認します。
  • また、食事は美味しくないと食欲もなくなってしまいます。試食のできる見学会なども開催していますので、利用して確かめます。

  • 排泄援助⇒ おむつの交換の回数、おむつ外しの試みがあるか、などを確認します。
  • 入浴⇒ 回数や追加料金、入浴時に同性の介護職員による介助が可能ななどを確認します。
  • 見学・面会・外出⇒ 利用者が部外者と接触するのを規制する施設は要注意。すべてをオープンにしてくれる施設なら安心です。
  • 趣味・文化活動⇒ 活動内容、参加費用などについて確認します。材料費が思わぬ出費となることもあります。
  • 私物の持ち込み⇒ 私物の持ち込みを規制しているところもありますので、確認が必要です。

ディサービス・ショートスティ・イベント

現在は、ディサービスを併設している施設がどんどん増えていますが、外部の施設を利用している場合は、場所や提携先などを確認しておいてください。

重要事項説明書のような書類は苦手・・・

重要事項説明書のような書類は目を通すのが苦手だと思う人も多く、言われるがままに「はい、はい」と流しがちです。

少しでも良心的なホームに入るための1つの目安にもなりますので、しっかり確認してくださいね。

※上記の老人ホームの重要事項説明書は東京都のフォーマットです。ホームによっては独自の重要事項説明書を用意しているところもあります。

老人ホームに入居するまでの流れ

①老人ホームの検索サイトなどで気に入ったホームを見つけたら内容をじっくりチェック
②パンフレット等の資料を取り寄せる(資料請求は無料です)
③パンフレットを良く読み、見学を申し込む
④重要事項説明書のチェック
⑤職員への質問
⑥契約

まずは、検索サイトで気になるホームを見つけたら、ネットに記載されている情報をしっかり確認したのち、パンフレットを取り寄せ、見学の時点で重要事項説明書の事を聞いてみてください。

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